インタビュー&コラム
INTERVIEW

『ビジョン・ライフミッションを持ったキャリアを』 CFOインタビュー



「家族の健康を考え笑顔をふやす」をミッションとして、『ママびより』『陣痛きたかも』『ステップ離乳食』等の家族の入り口であるママへ向けてのサービスを始め、家族全体の健康を考えるヘルステック企業である株式会社カラダノート。今回は同社取締役CFOの平岡氏にお話を伺いました。


――会計を勉強しようと思ったのはいつからですか?

大学のときの先生がよく「自分に投資しなさい」と言っていたんです。その当時の自分に出来る投資ってなんだろうと考えた時に、本を買うということだったりセミナーに参加してみるとかかなと思って実践していたんです。


その中で読んだ本に京セラの稲盛さんの本があって、そこにこれからの時代はファイナンス、会計が分からないとやっていけない時代が来るというようなことが書いてあったんです。


それでふと考えた時に、自分は一応商学部で経営というものを学んではいるものの、体系的に理解出来ているかと言われたらちょっと疑問で。これはまだ自分の強みとはいいがたいなと物足りなさを感じました。それでもう一回しっかり勉強したいと思って大学院に進んでじっくり会計を学んだという経緯があります。


――苦手意識はなかったのですね。

そうですね。数字に対して敬遠することはなかったです。でも高校時代に数学が得意だったとかそういうことはなくて、物事の流れを数字で把握出来るのが面白いなというのを大学時代に経営学を学びながら感じていました。


――会計士資格を取ろうととは思わなかったのですか?

それはあまり思っていなかったですね。大学院に進んだのは会計の知識を上げたいという目的でしたし社会で生きていくための実践的な勉強をしたいという思いが強かったです。


――大学院卒業後は日立製作所に入社されたのですね。なぜ日立製作所を選ばれたのですか?

実際の実務と理論をどう結び付けるかが重要だと考えて、モノがあってわかりやすい製造業に興味を持ったんです。そこで国内の大手メーカーに絞って就職活動をしていました。


あとは社会インフラを作っている会社というところがポイントでした。当時の自分のキャリアビジョンとして人の役に立つことをしたいという思いがあったんです。ただ自分がモノを作れるわけじゃないのでそういう会社に入って自分の持っている知識や経験を少しでもいかせればと思って色々掛け合わせて考えた結果、日立に決めました。


――在籍は3年間半ということですが、どんな仕事をされていたんですか?

一番最初は先輩について、その先輩の指導をあおぎながら原価計算や管理会計をしていました。その後は、それぞれの担当設計部というものを持って、その設計部における予算作成や予実管理、実績の分析を経理的な目線で担当設計部の責任者に伝えるという仕事ですね。


――重要なお仕事ですね。

そうですね。私個人で言うと、担当部署をいくつか経験させて頂きました。最初は鉄鋼系の制御システムを担当するところ。そのあとは電力発電所の制御システムを担当して、最後は原子力系でした。


細かい設計の話は正直理解出来ていない部分もありますが、どういうふうに物が出来てあがっていくのかというのが、実際にモノを見ながら理解出来たので日立での3年間半はとても良い経験だったと思っています。


ここまで仕事をして来て、知識や経験は多ければ多いほど良いということを痛感しています。