インタビュー&コラム
『異例の調達額。注目企業のCFOの覚悟』 CFOインタビュー
「コミュニケーションを再発明し人が人を想う社会を創る」をビジョンに掲げる株式会社RevComm(レブコム) 。電話営業やコールセンター業務を可視化する音声解析AI搭載型のクラウドIP電話「MiiTel(ミーテル) 」を手掛け、AI・VOICE・CLOUDを取り入れたサービスに特化しています。今回は、シリーズA 15億円の資金調達をけん引した同社のCFO鈴木悠介氏にお話を伺いました。
幼少期に育まれた「多様性への理解」
-鈴木さんは、幼少期は海外在住だったのですよね。M&Aで手掛けていたのもクロスボーダー案件だということで海外の文化や考え方に触れる機会も多かったと思います。
そうですね。生まれてすぐにオランダに引っ越してそのまま5年間。一旦帰国しましたがまた小学校3年生から中学校1年生まで4年間ほどシンガポールで過ごしました。
-いま、色々な場面で多様性が求められている時代ですがそこにおいて海外経験があると実際に多様な世界に触れてこられたのかなと。それが今のマネージメントや人との関わりにいきているなと感じることはありますか?
よく「多様性を受け入れる」と言われますが、幼少期から自分と違う文化や思想を持った人が大勢いる環境で育ったので「そもそも人は多様なものだ」という価値観を養うことが出来ました。
小3~中1まで過ごしたシンガポールは多民族国家でしたし、 オランダにおいてもゲルマン系の方々が中心ではありますけれども、カリブ海や インドネシア出身の 方も多く、本当に良い経験をさせていただきました。
-なるほど。幼少期にそうした価値観が育つと、社会に出てもスムーズに人を理解していけそうですね。
そうですね。そもそも人はそれぞれ異なるものですし、そのバックグラウンドも様々。なので、 言葉だけで理解するのではなく、その背景や考え方まで含めて理解しようとする土台が出来たのかなと思っています。
お互いをしっかりと理解しあった上で、みんなが心地良くやっていく環境ってどういう環境なんだろうねというのを子供の頃から考える機会に触れ合えたのが非常にいい経験だったなと思っています。会社もまさにそうですからね。