インタビュー&コラム
『財務ひとすじ。仕事を「おもしろく」するキャリア』 CFOインタビュー
ソフトウェアとクラウドサービスを通じて、企業の情報活用を支援しているウイングアーク1st株式会社。
今回は、日本特有の緻密な帳票にも柔軟に対応出来る帳票基盤ソリューション「SVF」に代表される『帳票事業』と、誰もが必要な時にデータの集計・分析が出来るプラットフォーム「Dr.Sum」「MotionBoard」などを提供している『データエンパワーメント事業』を展開する同社のCFO、藤本泰輔さんにお話を伺いました。
キャリアのスタートは思い通りではなかった
-御社は事業の発足から今年で17年目を迎えられますね。今までインタビューさせていただいた企業の中でも歴史のある方ですが、藤本さんご自身のキャリアとしてはいつ頃から財務に関わっていらっしゃるのですか?
新卒で入った会社からなので、最初からずっとですね。
-元々やりたいことだったのですか?
そういうわけではなかったですね。大学を卒業して最初は建設会社に入ったのですが、そこでやりたかったのは、漠然とですけど自分が関わったものがずっと残っていくという仕事がしたいなと思っていたんです。例えば大きなビルを建てるとかダムを造るとか。だから建設会社を志望して入社しました。
でも、入社後に配属されたのがなぜか本社の経理部だったんですよ。当時の入社動機とはあまり関係ないところでして(笑)それが私のキャリアのスタートです。
経理をやると思っていなかったので、当然簿記とか会計知識とか何もない状況のまま入りましたから、そこから猛勉強の日々でしたね。
-今でも続けられているということは、やってみたら意外と性に合ったのですかね?
そうですね。やる前はお金関係のことは自分には合っていないのではないかと正直思っていましたが、やってみると意外とおもしろかったですね。
経理だとお金の事を扱うので経営と距離が近いんですよ。会社の財務状態も把握出来て、経営に近いところで仕事が出来る。しかも本社の経理だと比較的若い時からそういったところで仕事をさせてもらえますし。そこに魅力を感じてハマっていって今まで続けている感じですね。