インタビュー&コラム
赤字上場急増、市場が求めた“成長性”~2019年IPOの振り返りと赤字上場企業の特徴~
執筆者:株式会社船井総合研究所
2019年IPOは86社で着地、赤字上場が約2割と突出
2019年は2018年に引き続きIPOが86件と、ここ数年とほぼ同水準ですが、過去10年平均である71.9件を上回った年でした。
※各証券取引所HPより作成
2019年のIPO概況で特筆すべき点は赤字上場の多さです。(本稿では、上場承認の申請時点で経常損失を計上していたケースを赤字上場と定義します。)赤字上場は16件(上場企業全体の18.6%)でした。 2018年は、12件(上場企業全体の13.3%)、2017年の10件(上場企業全体の11.1%)のように、直近過去3ヵ年と比較し多くの企業が赤字上場したことがうかがえます。
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