インタビュー&コラム
内部統制とは?4つの目的・6つの基本的要素から上場準備との関係を解説
1.内部統制とは?
内部統制とは、“経営者が会社を効率的かつ健全に運営するための仕組み”であり、具体的には取締役、取締役会、監査役、監査役会、内部監査、社内組織、社内規定、ITシステム、経営計画(組織運用・精度運用)などの社内管理体制がそれぞれ整合して機能することにより、相乗して高い指揮・監督機能を有する仕組みです。
金融庁が公表している「財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準」では以下のように定義されています。
内部統制とは、基本的に、業務の有効性及び効率性、財務報告の信頼性、事業活動に関わる法令等の遵守並びに資産の保全の4つの目的が達成されているとの合理的な保証を得るために、業務に組み込まれ、組織内の全ての者によって遂行されるプロセスをいい、統制環境、リスクの評価と対応、統制活動、情報と伝達、モニタリング(監視活動)及びIT(情報技術)への対応の6つの基本的要素から構成される。
2.内部統制とコーポレートガバナンスの違い
内部統制と目的が類似する仕組みとして、コーポレートガバナンスが挙げられます。
コーポレートガバナンスとは“企業活動(経営)を規律する仕組み”であり、内部統制同様に経営者が自ら構築する必要があります。上場企業においては、事業活動を通じて継続的に株主価値を増大させると同時に、企業倫理の遵守や社会的責任を遂行させる仕組みでもあります。
経営者が会社を効率的かつ健全に運営するための仕組みである内部統制は…
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